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   JR上野駅と御徒町駅との間のアブアブのある区域に広がる専門店、飲食店、などが引きめき合う商店街です。
   毎年、3月上野公園桜開花予想日クイズ、5月動物まつり-ローランドゴリラチャリティイベント、9月芸術まつり、11月上野探検ウォークラリーなど上野公園にちなんだイベントを開催しています。
   現在のアーチ、街路灯、カラー舗装などを新しくして、当商店街のイメージアップを行う高度化事業実施をサポートしました。
   2000年3月に「上中」の街路灯、アーチが立ち上がり、11月にはカラー舗装が完成しました。
   この商店街共同施設事業のプランニングや基盤整備事業、高度化資金事業、今後の組合事業の戦略立案、イベント企画などお手伝いしました。

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   今回の第二次モール化事業に関わり、上野の商業の歴史を調べました。上野の商業は、寛永寺が徳川家の菩提寺となり、3つの橋を架けたことに由来する「三橋」の地名が付けられたこと、そして、その後、江戸大火の教訓を活かして、火除地を両国広小路ともに上野広小路をつくったことが、その始まりです。上野の街は、江戸時代、戦前の明治大正、昭和初期そして、戦後の焼け跡時代といった長い歳月を積み重ねられて作られた商店街で、23区内でも江戸時代の町会組織が今に残る貴重な商業集積です。
   江戸時代のこの付近の地図を片手に、歩いてみるもの良いと思います。江戸の古地図には、不忍池から隅田川に流れる川があります、今でも地元の朝日信用金庫上野支店の辺りを、暗渠として流れています。(これ、上野のトレビアの泉!)

上野中通り商店街振興組合   理事長   木村雄二
東京都台東区上野4-6-7   電話   03-3832-9312
組合員数   約120名

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shopping_photo_2    「上中(うえちゅん)」の命名者は、東京芸術大学先端美術表現科准教授の日比野克彦さんです。日比野さんとそのアーチスト集団が、今回のモールのガラスステンドグラスのデザインを手がけました。
   私は、建設準備の組合会合の場で、日比野さんが、組合員の方々に、この「上中(うえちゅん)」を発表したときの雰囲気を忘れることがありません。
   日比野さんが発表したとき、その場にいた、ご年配の商店主の不安そうな表情、そして、その様子を察して、当時の理事長さんが、大声で、「なかなか、いいじゃないか! うえちゅんと読ませようとするところがいい。おれたちは、上野中学出身だから、<上中>は、当たっている! がっはっは!」
   商店街メインストリートの二つの入り口に大きく「上中(うえちゅん)」の立体ロゴが付いたアーチがあります。ぜひ、ご覧ください。