金融法務講座

講座の狙い

写真3    金融機関を取り巻く環境は激変し、地域における金融機関としての新たなビジネスの仕組み、事業再構築が模索され、早急にその対応策実現が求められています。
   このような環境変化の中で、企業とそこで働く従業員との関係・意識も大きく変化しつつあり、今まさに営業店管理者は、現場のトップである支店長とのリレーションの基に、営業店の経営資源の可能性を最大限引き上げてその能力を活用するマネジメントスキルが要求されます。
   本講座では、いわゆる現場管理者クラスのマネジメント能力向上、および今後の営業店経営に対する取り組み方針の明確化、課題解決の具体的方策を検討、整理する場作りを狙ったものです。
   営業店管理態勢強化の方針に基づき、コンプライアンス/リスク管理態勢強化に関するスキルアップを図ります。具体的には、本講座においては、実戦的なトラブル対応事例をワークショップ形式で検討してもらい、参加者の気付き、理解徹底を図ります。

講座の特徴

   金融マンに馴染みにくい事業戦略やビジネスモデルに関する知識を説明して、新規取引対象先に対する事業評価に必要なスキルを習得してもらう。

期間

   2日間

対象者

   営業店内部役席、本部事務指導担当者

講座カリキュラム

第1日目

  1. 営業店運営を取り巻く環境の変化と内部役席に求められる役割
    1. 金融業界における現状と地域金融機関の課題
    2. 地域経済、産業構造の変化と地域金融機関の役割
    3. 職場内コミュニケーション形成における役割
    4. 法令等遵守態勢の理解と営業店マネジメント
    5. オペレーションリスク管理と営業店マネジメント
  2. トラブル事例研究(その1)
    1. 預金受け入れ、解約手続き
    2. 手形小切手、当座勘定取引に関すトラブル事例
    3. 為替取引に関するトラブル事例

    第2日目

  3. リスクマネジメントの実際
    1. 結果管理からプロセス管理への転換
    2. 改正金融商品販売法、消費者契約法のポイントと説明リスク
    3. 反社会的勢力に対する対応心得
    4. トラブル発生時の初期対応
    5. モチベーションリソースマネジメントの実践ポイント
  4. トラブル事例研究(その2)
    1. 相続取引に関するトラブル事例
    2. その他取引に関するトラブル事例
  5. 企業倫理/コンプライアンス/行動規範に基づく現場マネジメントに確立
    1. 苦情クレームの現場マネジメント
    2. 金融機関のビジョナリー経営に基づく現場事務管理
    3. スキルワーカーから健全なナレッジワーカーへの転換
    4. 英国銀行協会「銀行規範」とコンプライアンス
    5. 渋澤栄一「択善」の企業倫理と現場コンプライアンス
    6. 不祥事故防止のための企業倫理 ~ありふれた倫理の落とし穴
    7. 「KAIZEN」サイクル ~現場のやる気を引き出す~
  6. グループ討議
  7. ~お客様に支持され、満足のいく営業店マネジメントを考える~