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全国信用金庫融資講座

著者 高野善松
発行 社団法人全国信用金庫協会





本講座の狙い

   本内容は、社団法人全国信用金庫協会様が企画出版した「通信講座~融資審査・管理・回収講座」第四分冊「支援企業の具体的アプローチ」についてまとめたものです。
   金融庁が公表した「金融検査マニュアル(中小企業編)」は、融資先中小企業の経営実態を的確に把握して、企業の技術力、販売力、そして経営者の経営力を的確に評価して経営指導を行ったり、実現可能性が高い経営改善計画の策定ならびにその遂行によって、破綻懸念先を要注意先に引き上げることができるなどの「融資格付」を改善できる可能性について言及しています。
   本内容は、このことを踏まえて、全国の信金マンが融資先企業の経営改善計画を立案するにあたり、企業の経営実態を深く考察する際のポイントについてとりまとめました。

目次


第1部支援対象先企業の現状把握
  1. 債務超過の有無検証
  2. 資産査定の留意点
  3. 業績悪化度の検証
    • 業務プロセスの把握
    • 倒産兆候を表す経営指標
    • 借入金返済能力の検証
    • 顧客接点における業績悪化状況の検証~問題の構造化
第2部支援可能性の検証
  1. コア・コンピタンス(収益実現の源泉)の可能性検証
  2. 経営者の危機意識~経営能力の見極め
  3. 経営改善計画の必要性検証
    • 財務リストラ
    • 事業リストラ
  4. 経営改善計画の提案
第3部経営改善計画の支援
  1. 外部環境分析
  2. 自社内部分析
  3. 事業再構築の基本方針
  4. 財務リストラの検討
    • 資産科目
    • 負債科目
    • 資本金
    • 経費削減
    • キャッシュフロー改善の確認
  5. 経営戦略の策定
  6. 経営改善個別計画の策定
  7. 推進フォローアップ