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営業店事務改善実践事例集

著者 高野善松
定価 2400円
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銀行研修社
〒170-0004
東京都豊島区北大塚3ー10ー5
03-3949-4101

著作の内容

   リレーションシップバンキング時代を乗り切る営業店づくりのためには、リスクマネジメント(コンプライアンス)と人材育成・能力開発を同じ考え方で着実に進めることが必要です。しかし、事務規定の理解徹底、事務処理の定型化にしか重点を置かない事務管理だけでは、現場の事務レベルの向上の真の動機付けにはなりません。
   営業店の少人数化、戦力アップ、さらに魅力あるお店づくりを行うためには店内の一人一人が自分の仕事の事務改善を自ら手がける組織風土作りが必要です。
   本書では、著者の銀行業務の長年の事務改善運動・改善実践の実体験を活かして、現場の管理者向けに分かり易く事務改善の進め方・解決事例のヒントを満載して解説したものです。

目次


第1章  事務改善をすすめる
1事務の基本からスタート
2銀行事務の原則
3事務改善の心構
  1. 仕事に対する心構え
  2. 仕事拡大と仕事充実
  3. 事務改善の心構
  4. チームワークで行動
4事務改善のすすめ方
  1. みんなでSEE→THINK→PLAN→DO
  2. SEE(現状観察)-事実の共有をもとにした展開
    • 三現主義
    • ありのままの事実の共有
    • 失敗こそ宝
  3. THINK(思考検討)「対策発想型」から「事実発想型」へ
    • フレ-ン・ストミンク
    • 問題列挙法
    • 石橋を叩いたら渡れない
    • 「対策発想型」から「事実発想型」
  4. PLAN(計画)問題解決のフィールド整理がポイント
    • 解決方針を立てる
    • 問題解決のフィールドを整理する
    • 解決方針の優先度を決める
    • 実行計画を立てる
  5. DO(実施)実行しながらその効果を観察
  6. 事務改義のサイクルを循環させる-キーワードはスパイラル
    • サイクルを回し始める
    • サイクルを循環させる
5職場の問題点の見つけ方
  1. 事務改善チェックシートを作る
    • 「事務改善シート」
    • 「問題発見力一ド」「問連発見シート」
    • 「事務フロー調査表(No1)」
    • 「事務フロー調査表(No2)」
  2. 係別問題発見のアプローチ
    • 窓口係(各種収納・振込)のアプローチ
    • 窓口係(流動性預金)のアプローチ
    • 窓口係(固定性預金・諸届)のアプローチ
    • 資金元方のアプローチ
    • ATM取扱いのアプローチ
    • 後方事務のアプローチ
    • 融資業務のアプローチ
    • 渉外業務のアプローチ
    • 計算・収益管理のアプローチ
    • 庶務のアプローチ
6非効率事務改善のすすめ方
  1. 非効率事務への取組み
  2. 非効率事務の問題発見
第2章  事務改善にノウハウシートを活用する
1事務規定とノウハウシート
  1. 事務規定と事務処理
  2. ノウハウシートの効用
2事務改善とノウハウシート
  1. 能力アップが図れる
  2. 自発的に仕事に取組める
  3. 事務全体の流れが把握できる
  4. ジョブローテーションが円滑になる
  5. 顧客志向の事務体制が確立できる
  6. 事務改善ポイントが明確になる
  7. 営業生産性の高い組織作りが図れる
3ノウハウシート活用のパターン
  1. 手順シート
  2. 事務フローシート
  3. 問題解決シート
  4. トラブル対応シート
第3章  事務改善にパソコンを活用する
1事務改善にパソコンを取入れる
2パソコンソフト
3ワーフロソフトを活用する
  1. 手軽に独自の文書が作成できる
  2. 業務の効率化が図れる
  3. 手書き文書作成のスピードアップが図れる
4表計算ソフトを活用する
5データベースソフトを活用する
  1. データベースソフトとは
  2. 営業店の希望の星
  3. データベースソフトの威力
  4. 今後の課題
第4章  事務改善実践事例
1出納預金事務の改善事例
(事例1)ショッピングセンターの集金現金整理業務の改善
(事例2)スーパーマーケットの両替業務の事務改善
(事例3)自販機取扱い業者からの大量硬貨入金の事務改善
2振込事務の改善事例
(事例1)総振の被仕向不能時の事務処理の改善
(事例2)振込変更依頼書の様式変更で異例扱いの整理を効率化
(事例3)入金不能で照会された振込の取扱いにかかる改善事例
3その他後方事務の改善事例
(事例1)残高証明書発行手数料の口座振替引落し推進の改善事例
(事例2)EBは内部事務と渉外のチームワークで積極推進
(事例3)代手の組戻事務手順の明確化で事務処理徹底を実現
(事例4)データベースソフトで支店固有事務のシステム化効率化を実現
4融資業務の事務改善事例
(事例1)融資関係必要書類の確認リスト作成で効率化
(事例2)融資分析事務をパソコン表計算ソフトで効率アップ
5渉外業務の事務改善事例
(事例1)渉外業務のパソコン表計算ソフトの活用
(事例2)集会事務の見直し効率化を内部と協力して実現
(事例3)手数料改善交渉を内部資料活用で粘り強く推進
6庶務関係の事務改善事例
(事例1)新入職員の受入対応のノウハウシートを作る
(事例2)店舗管理戸締まりを専用点検板で徹底させる
第5章  事務改善を評価する
1改善提案制度への取組み
2改善運動をどう盛り上げるか
  1. 活動体制の整備
    • 支店長以下全員の理解、運動方針の徹底
    • 目標設定
  2. 役職者の指導、リーダーシップ
    • 店内推進のリーダー
    • 事務規定、事務管理、金融法務の知恵袋
    • 取引先との改善交渉の窓口役
    • 本部との連絡窓口
    • 事務改善の情報収集役
  3. 教育
    • 事務改善はOJTで
    • 改善提案用紙の活用
第6章  顧客満足度重視の事務改善
1CS重視の業務運営
2CS重視の営業店
3CS重視の事務対応
  1. 失敗事例を考える
  2. CS重視の事務対応に必要なもの一事例を検証する
    • 関心(または観察力)
    • 主体性
    • 問題解決力
    • 改善(またはノウハウ蓄積)
4CS重視の事務改善
  1. CS重視の事務品質
  2. CS重視の事務体制一事務改善サイクル
5CS重視の事務体制をどう確立させるか
  1. CS重視の事務体制をどう規定するか
    • CS重視の事務改善の理解徹底
    • CS重視の事務動作一ロールプレーイング
    • 自動機械システムとの役割分担
    • 人員配置、役割分担
    • 事例の収集紹介
  2. CS重視の事務体制をどう高めるか
    • 営業店活性化のアプローチ
    • 標準化・システム化のアプローチ
  3. 今CSに求められるもの一最後の5秒間